2015年1月24日土曜日

自動車工場へ行こう!~インダスモーター編~

日本では、5年生の社会科見学で自動車工場へ行くというのは定番ですが、
インダスモーターの皆さんのご協力を得て、ここカラチでも実現しました!
KJSのみんなで、インダスモーターへ Let's go!


インダスモーターは、世界最大の自動車メーカー
トヨタの工場です。
工場では、日本人スタッフの皆さんが
出迎えてくださいました。
工場内は安全第一。
みんな帽子をかぶって準備完了。
工場の敷地内に入ります。
入ってみると、中がとても広いことや
緑が多く花がたくさん咲いていることに驚きました。
環境整備が行き届いている様子に感心しながら
建物の中へ入ります。
まず、広いミーティング室に案内していただき、
会社や工場、見学についての説明を聞きます。
インダスモーターで最も大切にされていることは
「いい車を作る」こと、「安全に作る」こと。
なるほど!


ヘルメットやゴーグルをつけて、
いよいよ、工場内内に潜入です。
まず最初に「塗装」を見学しました。
塗装にホコリは厳禁!エアシャワーを浴びてホコリを落とします。
噴射口から強力な空気が噴き出してきてびっくり!
ピカピカのボディーは、塗料を何度も塗り重ねた結果生まれることが分かりました。

次は「プレス」です。
大きな鉄板からパーツを切り出して型にはめ、圧力をかけて立体的な形にします。
プレス機には、約2千トンもの力がかかるそうです。
絶対に事故が起きないように、丁寧に作業が進められていて感心しました。

次は「保全」です。
大切な機械や設備が、
いつもきちんと動くように修理や点検をされています。
イラスト付きのボードを使って、
分かりやすく説明してくださいました。
五感をフルに使って、
機械や設備に不具合が出る前に
気付いて対応することが大切なんですね。


次は「組み立」てです。
効率よく作業をするために、
車が上がったり下がったりしながら少しずつ前へ進んでいきます。
いろいろなパーツが組み合わされてだんだんと車の形になっていく様子は、
ずっと見ていても飽きないくらいおもしろかったです。

次は「溶接」です。
あちらこちらで火花が飛んでいて、
みんな(特に男の子達)の視線は釘付けです。
1台に約2千~3千5百もの溶接ポイントがあると
聞き、びっくりしました。

最後は「検査」です。
安心・安全な車に仕上がっているか、
入念にチェックします。
大変細かい検査項目があり、
「いい車を作る」ことに対する
プライドを感じました。

見学後は、質問タイムです。
子ども達からはたくさんの質問が出ました。
その一つひとつに、丁寧に答えてくださいました。
インダスモーターでは作っていない色の車も、
「KJSのためなら特別に作りましょう!」
とのお言葉をいただき、子ども達も大喜びでした。
帰りのバスの中でも、いただいたパンフレットを見ながら
どの車が1番好きか?などの話で大変盛り上がりました。


インダスモーターは工場見学のための特別な通路などがないという理由から、
見学中けがや事故のないようにと大変ご配慮いただきました。
お陰様で事故もなく、みんな大満足の1日になりました。
日本の物作りに対する技術や意識の高さを感じ、誇らしい気持ちになりました。
日本人スタッフの数は非常に少ないにもかかわらず、
ここカラチで現地スタッフと協力しながら
「日本の物作り」をしておられることに感動しました。

トヨタの車もかっこいいですが、働く人々がかっこいい!
子ども達にとって、大変良いキャリア教育の場にもなりました。
インダスモータのみなさん、本当にありがとうございました。