2015年7月28日火曜日

モンスーン到来

カラチはモンスーンの影響で、しばしば雨が降っています。気温はだいたい30度から34度くらい。校庭の植物もどんどん生長しています。サトウキビはだいたい150センチメートルくらい。大きなものと小さなものに差があるのが分かります。
ゴーヤはあまり順調ではありません。上の方は元気よく伸びていますが下の方の葉は枯れてきています。現在長いものは2メートルを超えました。隣のマンチャナに絡みつき、奥の鉄柵に沿って伸びようとしています。はたして実はつくのでしょうか。
綿花は順調です。いくつも花が咲きました。太くて立派な茎がしっかりと葉と花を支えています。約30センチメートル、膝の下くらいです。
一番の生長はアサガオです。どんどん伸びて、伸びた蔓の先が大きく垂れ下がっていました。だいたい2~2.5メートルくらいはあるでしょうか。もう少しで花も咲きそうです。
暑い暑い夏からモンスーンの時期へ。新しい季節の訪れを感じるカラチ日本人学校です。

2015年7月22日水曜日

1学期終業式

  7月16日にカラチ日本人学校1学期終業式が行われました。まず一人一人から「1学期の反省」の発表です。姿勢や態度も堂々として、立派なスピーチでした。その後校長先生の話を神妙な面持ちで聞きます。一人一人がどんな活躍をしたか、どんな成長があったかなど、1学期間を振り返るような話に、静粛な空気が流れます。思い返せばそんなこともあったなあと、少し懐かしいような気持ちにもなります。

最後は校歌です。児童3人と教師4人でしたが、元気よく歌いました。これで本当に夏休み。学期を終え長期の休みを迎える節目として、人数は少なかったものの折り目正しい立派な式ができました。宿題もたくさんあるけど、きっと楽しく充実した夏休みになるでしょう。

終業式の前日に、児童生徒2名が一足先に日本に帰国しました。夏休み離ればなれになる前に、写真を撮ろうということになって撮影したのがこちら。5人で星形を作っているのがおわかりいただけるでしょうか。日本にいるみんな、元気ですか。キラキラ輝く夏の思い出をたくさん作って、8月に笑顔でまたカラチに戻ってきてくださいね。

カラチの状況は、ときどきブログでお知らせします。ちなみに7月21日深夜には、たくさん雨が降りました。学校の門の前が水浸しになり、車が通れなくなりました。

2015年7月10日金曜日

一心不乱に練習中

 

毎週木曜日には、体育の授業でナショナルセーリングセンターのプールをお借りし、午後の2時間続きで水泳を行ってきました。しかし今週は、学校からナショナルセーリングセンターまでの道のりの途中で集会が予定されていることから、学校での体育に変更となりました。道路が封鎖され、市内が騒然とすると、安全確保が難しくなります。「残念ながら、明日の水泳は学校で跳び箱とマットに変更です」と前日の帰りの会で伝えると、児童生徒の反応はまさに悲喜こもごもといった感じでした。「やったー!練習できる」と歓声を上げるのは6年生男子。台上前転がなかなかできない女子は静かに床に崩れ落ちていました。とにかくも、七夕夏祭りまで時間はありますが、夏休みを挟むため練習に当てられる時間と考えると多くはありません。整列して、練習開始です。
 
まずはシンクロの練習。練習を重ねて、かなり上手になりました。跳ぶタイミングだけでなく、踏切のタイミング、回転のタイミングなど、やればやるほど上手になっていく様が見て取れます。スタートのタイミングは、前の友人の着地。見逃してはスタートがずれてしまうため、集中力と緊張感も高まります。
 
続いて技量別に七夕夏祭りの発表に向けて個人練習。跳び箱の技では開脚跳び、閉脚跳び、台上前転、横跳びを、マット運動の技では前転、飛び込み前転、側方倒立回転(いわゆる側転)を、それぞれ練習中です。6年男子グループは、ちょっと休む時間も惜しいように、どんどん跳んでいきます。ちょっとでも姿勢が悪かったり、回転が足りなかったら「あー、もう一回!」とつぶやき、すぐに走って助走開始位置で準備の姿勢をとり、意欲は十分。8段の開脚跳び、側転の練習としての壁倒立、マット手前側端から数メートル先に目印をおいての飛び込み前転など、難しい課題に自分からどんどん取り組んでいます。
 
台上前転グループも、スモールステップで上達してきました。台の上で前転することを難しくしているのは、台から落ちたり、台の上で前転の姿勢を崩してしまうのではないかという恐怖心です。そのため回転の勢いが足りず、最後まで回れなかったり、回転の途中で崩れてしまったりという失敗が続きました。そこで行ったのは、恐怖心を覚えない状況での台上前転練習。マットを重ねて少し高い状態を作り、コーンを二つ置いて幅を決め、その間で前転をすると、すんなりできます。もう少し高いマット3枚重ね、さらに跳び箱1段、2段と、個別指導で着実に自信を積み上げました。技の完成までもう少しという状況。
 
成長著しいのは、開脚跳びと前転の練習をしたグループ。開脚跳びでは踏切の足が合わず、助走の勢いが失われてしまい、どうしても跳び箱を跳び越えることができず、台の上に座ってしまう失敗が続きました。また前転では回転はできても、そのまま足の裏を付けてしゃがむ姿勢を取ることはできませんでした。横に崩れてしまったり、マットの上に寝転がってしまったり。なかなかうまくいきません。しかし個別に指導し本当に粘り強く練習を重ねる中で、くるっと回った前転がピタリと決まります。「やったね!」と大きな声は、担当していた教員の声。本人はあっけにとられて、でも笑顔がこぼれました。それ以降は何回やってもきれいに回転でき、あれだけ苦戦していたのがうそのよう。苦手意識の払拭ができたようです。
 

みんなで行った飛び込み前転では、マットに目印をおき、さらに横になった人を飛び越えての練習を行いました。横になっている方にも緊張の一瞬。恐怖感はあっても、やってみると意外とできるものです。緊張と恐怖心を克服して、練習を重ねました。
 
最後は本番同様、それぞれの技を連続して行う練習をしました。やればやるほど上達していくKJSのみんな。まだまだ完成まで道のりは遠いですが、歩みは着実です。2時間の練習後の充実感はとても大きなものがありました。全身汗でどろどろになりながらも、終わりはみんな笑顔です。これからの練習にも、ますます熱が入ります。

2015年7月1日水曜日

7月に入りました

 
今日から7月。あと2週間で終業式を迎えるカラチ日本人学校では、学習活動も委員会活動などの特別活動もまとめの時期に入っています。先日のカラチタイムでも、1学期を締めくくる活動として全校生徒によるまとめの掲示物作りを行いました。小ホールで机を向かい合わせにし、模造紙を囲むようにして話し合います。
 
「写真はどうする?」「直接書くより紙に書いて貼った方がきれいに見えるよ」「見出しと本文は、同じ色の紙の方が見ている人にわかりやすいよね」「同じ色の紙を使うにしてもその上に重ねるようにして白い紙を貼った方が読みやすいよ」「じゃあ白い紙はちょっと小さめに切ろう」「角も丸くした方がいいよ」「じゃあぼくは空いたスペースに絵を描くよ」など、教師の力を借りなくてもどんどん作業が進んでいきました。
 
協力して頑張って作った結果、掲示物はほぼ完成しました。みんなが知恵をしぼって、みんなの意見が反映されている作品。喜びもひとしおです。意見が紛糾しそうになっても、それぞれが自己中心的にならなかったからこそ。みんながみんなと協力する姿勢の向上を実感したカラチタイムになりました。

1日本日は安全訓練を行いました。今回はバス乗車移動中、公道でガンポイントに遭ったという想定で実施しました。教員二人が強盗に扮してバスを襲撃し、ドライバーに銃を突きつけ金および携帯電話を出すよう要求する様子をみんなで確認しました。次に実際にバスに乗車し、銃を持って大声で金品を要求してくる犯人に対して大人が対応している中、犯人を刺激しないように静粛を保ちます。
全ての安全訓練に共通することですが、アクシデントがないのが最良です。しかし、特に現時点のカラチで教育活動を行おうと思えば、どれだけ考えてもその予想を超えるアクシデントが起きる可能性はゼロにできません。どんな状況にさらされても、身の安全を守るためにより適切な行動がとれるよう、毎月の安全訓練を準備計画し、児童生徒の危機管理意識の高揚と、教員・スタッフを含めた学校全体としての安全管理の体制強化を進めていく次第です。