2016年1月24日日曜日

カラチでもちつき

 24日日曜日は、カラチ日本人学校もちつき大会でした。子どもたちは9時過ぎに登校し、机や椅子、そして調味料の準備です。
磯辺もち、からみもち、きなこもち、あんころもち、そしてごまもちにくるみもちと、6種類の調味料をつくりました。大根をおろして、きなこを混ぜて、これでいつもちができても大丈夫。
総領事を初めとする来賓の皆様もおそろいになり、いよいよ開会式。たくさんの大人が来てくれる中だと、あいさつも緊張します。
もち米が蒸し上がり、いよいよ一升目をつきはじめます。杵でもち米をこねていくこづきによって、粒の形がだんだんなくなり、みるみるもちらしくなっていきます。それにしても日本人会のお父さん達の腕前はさすが!子どもたちも杵を持って、ぺったんぺったんとつかせてもらいます。20分ほどで、一枚目がつき上がりました。
つき上がったもちはちぎって一口サイズに丸めていきます。つき上がったもちはけっこう熱い。でも少しずつ冷めていき、手の中でころがしていくとうまく丸くなっていきました。その間に二升目をつき始めます。
それぞれの味付けのもちを、大人と一緒に作っていきます。あんこも美味しそう。くるみも色がきれいで、お腹がすく!でももう少しの我慢です。美味しくかつ見栄えも良く、一つ一つ丁寧に皿に並べました。
一段落したところで、みんなで二升目のもちをつかせてもらいました。だんだん慣れてくると、リズミカルにつけるようになってきます。「よいしょ!」なんていうかけ声が入ると、ここが日本からはるか西の異国であることを忘れそう。日本の正月の雰囲気が流れます。
いよいよみんなで試食です。中学生のいただきますの発声で、みんな一斉に食べ始めました。どの味も好評。おかわりもして、2升のもちはきれいになくなりました。
閉会式では児童生徒代表が感謝のことばを述べました。来月は50周年記念式典。いろいろな行事がありますが、どれをとってもいろいろな形で大人の援助があってこそのカラチ日本人学校です。改めてその思いを強くしました。感謝の気持ちは皆様に伝わったでしょうか。
最後はみんなで記念撮影。楽しく美味しい一日となりました。お忙しい中足を運んでくださった総領事をはじめとする来賓の皆様。ご多用にもかかわらず快くお手伝いを引き受けてくださった日本人会の皆様。本当にありがとうございました。

2016年1月22日金曜日

サトウキビジュースを飲みました


カラチ日本人学校裏庭の畑で大きく葉を広げていたサトウキビ。19日火曜日のカラチタイムではそのサトウキビを収穫し、ジュース屋台店主に来校いただいて、絞ってもらったフレッシュジュースを試飲しました。
最初はサトウキビの収穫です。大きく湾曲した鎌をよく見ると、刃に細かいギザギザがついていました。日本の草刈り鎌と違い、のこぎりのように挽いて切るようです。鎌の使い方を勉強し、いざ畑へ。
サトウキビの葉は細くとがっていて手が切れそう。密集した葉をかき分けて鎌で切るために茎の根元を探すのも一苦労です。たどり着いた茎も繊維質で堅く、鎌の刃が食い込むと力を入れても上手く切れません。でもさすがは子どもたち。どんどん上手になります。鎌を交代で使い、20分ほどで刈り取りは終了しました。背の低い小さいものはもう少し待つことにします。
収穫したサトウキビからジュースを絞り器に通す前に、葉や茎の細い部分を落とします。軍手をして葉をむしり、細い茎を取ると、最初の生い茂ったサトウキビに比べてずいぶんスマートな形になってしまいました。
ジュース屋台の店主はハーンさん。「一日どのくらい売れるんですか」「季節によって売り上げに違いはありますか」「やっていて良かったことはなんですか」など、子どもたちは大変積極的です。自分から進んで質問する姿は、1学期には見られなかったもの。一人一人の成長が伝わってきました。
ひとしきり質問した後に、ジュースを絞ります。エンジンをかけると、箱の中のローラーが回転を始めました。サトウキビを差し込むと、ザクザクという小気味よい音とともにジュースが下に落ち、反対側からサトウキビの絞りかすが出てきます。早速みんなで交代しながらサトウキビを機械に入れていきました。どんどんできるジュース。早く飲みたい!
たくさんのサトウキビからたくさんのジュースができました。みんなで乾杯し、緑がかった黄色いジュースを口に含むと、柔らかい甘さが広がります。「おいしい!」「レモンを入れるともっとおいしいかも」などと、みんなおいしくいただきました。ごくごく飲んでもまだ余るくらいの大量のジュース。お腹いっぱい味わって、ハーンさんにお礼を言ってお別れです。
最後はまとめの活動です。サトウキビジュースの味わいについて、ジュース売りの屋台について、いろいろな感想が出てきました。畑に少しだけ残ったサトウキビが大きくなったら、またきっとジュースが飲めるでしょう。おいしいカラチタイムのひとときでした。


2016年1月19日火曜日

ビーチでの凧揚げ会

1月18日月曜日はクリフトンビーチで凧揚げ会を行いました。午前中4時間授業を行った後、まずは校庭で少しだけ凧揚げの練習。凧を引っ張って走ると、しっかり風を受けて中空をひらひらと漂います。これは浜辺の強い風ならうまく揚がりそう。期待が高まります。
バスで40分ほど走り、クリフトンビーチに到着です。凧を広げて骨組みをし、糸を引くと・・・。あっという間にどんどん上昇する凧。海から陸に向かって吹き付ける強い風にあおられ、最初の10メートルくらいまでは少し苦労しましたが、そこから先はみんな余裕で糸を送り出していきます。「意外と簡単だね。」なんていう声も聞こえてくるくらい。インド洋から吹く風は日本の凧を力強く上空へと運んでいきました。
気がつけば糸の長さは限界まで来てしまった子がほとんど。せっかく描いた凧絵も、あまりに高くてよくわかりません。それくらい空高く揚がりました。青空に舞うトンビやカラスと一緒に、高い空を気持ちよく泳いでいる凧。子どもの目もキラキラして、凧を見つめます。カラチにふさわしく、また日本の正月にふさわしいひとときが過ぎていきました。
子どもたちの和凧とゲイラカイトと一緒に、学校スタッフによってパキスタン凧も揚がります。実はパキスタンでは春を迎える祭事としての凧揚げが、風習として今も残っている地域があるそう。糸に多量のガラスの粉をつけ、ケンカ凧の要領で相手の糸を切るようにして競うとのこと。危険なので今回はケンカせず仲良く並ぶ、日本の凧とパキスタン凧です。
最後は浜辺でのレク。子どもたちが決めたレクリエーションは、なんと穴掘りでした。二人組になり、浜辺を夢中になって掘っていきます。細かい粒子の砂で掘り進めるのがなかなか難しい。でも楽しいひとときでした。最後は記念写真。みんな笑顔の凧揚げ会でした。警備を担当していただいた領事館の皆様、子どもたちと一緒に活動してくださった保護者の皆様、ありがとうございました。

2016年1月11日月曜日

1年の計は元旦にあり

あけましておめでとうございます。カラチ日本人学校より新年のご挨拶を申し上げます。本日は2016年の初日、3学期始業式が行われました。みんなで冬休みの思い出についてひとしきり盛り上がった後、気持ちを切り替えて厳粛な式典に移ります。
校長先生の話、校歌斉唱に引き続き、新年の抱負を一人一人発表していきました。新しい年が今日から始まる、学校生活の元旦。この一年を実り多い年にできるよう気持ちを新たにします。
身体測定のあとの2校時は外国語活動。3校時は安全訓練を行いました。学校生活としては短い3学期です。あっという間に終わってしまうはず。目標に向かって、また新たな一年を今日から歩み出しました。