2015年9月21日月曜日

感謝感謝の七夕夏祭り

19日土曜日、カラチ日本人学校では七夕夏祭りが行われました。学習発表の七夕の部、盆踊りや夜店といった夏祭りの部の二部構成で、カラチ日本人会や婦人会、なでしこの輪など多くの大人の支援をいただき盛況の内に終了することができました。
当日は最高気温が40度近く、学校教職員総出での準備も汗がしたたり落ちます。提灯や看板の設置は特に重労働。一つ一つの提灯を丁寧に結わえていきました。
15時半児童生徒が登校し、学習発表の最終確認を行いました。表情の裏に、緊張の色が垣間見えます。音楽発表は大丈夫かな。呼びかけのセリフは大丈夫かな。跳び箱は跳べるかな。17時の開会へ、刻々と時間が過ぎていきました。
17時、いよいよ開会です。そろいのTシャツに身を包み、ステージ横で整列し、ステージに上がります。開会のあいさつ、そして呼びかけもみんなで元気にできました。もうすでに汗でTシャツが湿っているのは、暑さのせいか、緊張のせいか。
続いて体育発表です。1列での跳び箱、2列でのシンクロ跳び。緊張しながらも、いつもより勢いよく跳んでいるように見えます。8段を飛び越えると、歓声と拍手が起きました。次はいよいよ、会場のお客さんを飛び越える飛び込み前転です。こちらも観客の皆さんに応援していただいていつもよりも力が出たのか、意外なほど上手に飛び越すことができました。練習の成果を出せて、みんなの表情にも安堵の色が見えます。
次は音楽発表。リズム、強弱、かけ声のどれもがなかなか合わなかった太鼓も、「たなばたさま」の合奏も、「翼をください」も、最後まで元気に丁寧にできました。会場からの暖かい拍手に、充実感もひとしおです。
休憩の後は、夏祭りの部です。すっかり汗でぬれてしまったKJSTシャツから浴衣と甚平に着替えると、体が軽くなるとともに、夏祭りの気分に包まれて心が浮き立ちます。KJSクイズでは、二名の皆さんに賞品をお渡しすることができました。思ったより問題が難しかったですね。
提灯に明かりが入り、婦人会の皆様による飲食物、YMPKの皆様提供の焼き鳥、日本人会有志の皆様による夜店が、祭りのムードを作ります。いつもの学校の校庭ではないみたい。ここから一時間は、夜店タイムです。
夏祭りも佳境に入り、夜店タイムの次は太鼓の周りに列をつくっての盆踊りです。音源の音質の悪さが、「カラチ音頭」の伝統を感じさせます。校長の太鼓と、金澤教諭の発声に従って、みんなで輪になって踊ると、ここが日本から遠く離れたカラチであることを忘れそうです。空には月が輝き、目をこらせば天の川も見えそうないい夜になりました。
年度当初の計画が断食月の影響で変更を余儀なくされ、9月というやや季節外れの開催となった本年度のカラチ日本人学校七夕夏祭り。「永遠に響け ぼくらの思い わたしたちの声」というスローガンを掲げ、自主性と表現力の向上、周囲への感謝の念の涵養という目標達成を目指し、たくさんの力が集まって、大成功を収めることができました。改めて全関係者の皆様に感謝の意を表します。誠にありがとうございました。
月曜日は1時間目に反省をしました。当日の活動の様子を、スライドで振り返ります。自分たちの写真を見る子どもたちの表情には、恥ずかしさとともに満足感が見え隠れしていました。次は11月の日本人会運動会が大きな行事となります。気持ちを新たに、次の取り組みを始めていきます。


2015年9月19日土曜日

取り急ぎ感謝の気持ちを

カラチ日本人学校七夕夏祭りが、皆様の多大なるご協力のおかげで、盛況の内に終わりました。
楽しいひとときを過ごさせていただき、心より感謝申し上げます。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。
カラチ日本人学校一同

2015年9月16日水曜日

five,six,seven,eight!

15日火曜日のカラチタイムは、1学期にお邪魔した、PNCA(Pakistan National Council of the Arts)のアシフ先生にご来校いただき、小ホールでパキスタンダンスのレッスンを行いました。11月の日本人会運動会で、カラチ日本人学校はパキスタンダンスを披露することになっています。その第一回目。あいさつをして、いざウォーミングアップからスタートです。
腕を胸の前で組んで、肘から上を動かす動きが2拍子。足を細かく動かして左右に移動する動きが3拍子。アシフ先生は美しい姿勢を保ったまま音楽に合わせて巧みなStepを踏みます。しかし児童生徒教員は、なかなか上手にできず、みんなばらばら。「なんかいろいろなStepがある・・・」という感想が聞こえてきます。
「1,2,3,4」のあたりではまだ統制が取れています。それが「5,6,7,8!」のころにはだんだんと足と手と個人個人がばらばらになっていき、カウントするアシフ先生の声も心なしか大きくなっていくよう。16カウントで移動が終わり、次のフォーメーションになるはずなのですが、あっちこっちで問題が発生しています。
それでも同じStepを繰り返していくと、だんだんと音楽に合っていきました。音楽に合って気持ちにも余裕が出てきたよう。音楽に合わせて移動する、16カウントのフォーメーション変更がしっくりくるころには、ダンスらしい楽しさが見ている側にも伝わってくるようになりました。笑顔が見られるようになってきて、今日のレッスンは終了です。
アシフ先生からは英語で「皆さんが一生懸命練習してくれたおかげで、とてもいいレッスンになりました。ありがとう。次回のレッスンも期待しています。」とお褒めの言葉をいただきました。次のパキスタンダンスの練習日まで、今日やったStepを覚えていなくてはなりません。さっそく本日の帰りの会で、復習をしたのでした。
3校時4校時はいよいよ今週末に迫った七夕夏祭りの練習。開会・閉会行事、KJSクイズ、体育発表の練習を今日は行いました。日が高くなるにつれて気温がぐんぐん上がる暑い中でしたが、みんなで最後まで頑張りました。

2015年9月9日水曜日

ヤマハカラチ工場にお邪魔して

今日のカラチタイムはカラチヤマハ工場見学です。学校にいつもより早く登校し、注意事項を確認して出発しました。道中1時間の道のりです。学校からはけっこう距離がありましたが、みんな楽しみにしていた活動。ワクワクして、バイクについていろんな話をしていると、それほど長くは感じませんでした。正面玄関では工場のみなさんが総出でバスを待っていてくださいました。あいさつをし、会議室へ案内していただきました。
まずは歴史や周辺知識の学習です。楽器で有名なヤマハとバイクで有名なヤマハの違い、ヤマハの歴史、ヤマハモーターパキスタン(YMPK)工場の概要などを説明していただきます。工場の敷地はなんと東京ドーム4個分だそう。世界の国の中でパキスタンはバイクの売り上げ台数第7位ということも教えていただきました。
工場の休み時間をはさんでいよいよ工場内へ。人が入れそうな大きな段ボール、ボルトなどが入った大きなプラスチックの箱、太い鉄のパイプが組み合わさった部品など、どれを見ても興味津々の子どもたち。塗装、溶接など、工程ごとにそれぞれの担当の方が資料を示しながらていねいに説明してくださいました。なるほど!
さらに工場内を進んでいくと、「体験コーナー」の看板が。子どもたちのために、実際に工場で働く作業者のみなさんが速度や正確性の鍛錬のために行っている練習を、子どもたちができるように準備してくださっていたのでした。写真は、長さ10センチほどの鉄の棒を、20個の穴が開いている木枠に、向きをそろえて立てていく練習器具です。結果、子どもたちが必死に両手でやるよりも、ヤマハの方が片手でやったほうが1秒以上早かったのでした。
工場内の見学の後は、再び会議室へ。今度はエンジンの仕組みについて、教えていただきました。ハンドルをぐるぐる回すと、中のたくさんの歯車とピストンが動きます。映像でも見せていただきました。ガソリンと空気が混ざってシリンダーの中で爆発する様子に、「おお」と驚きの声が漏れ聞こえてきました。
最後は質問コーナーです。「ラインで働いている人がトイレに行きたくなったらどうするんですか」という質問には、「ラインの横に渡してあるケーブルを引っ張ると自分のブースのランプがついて、そこにリーダーが来て、リーダーと交代します」という答えが。「パキスタンで仕事をしてうれしかったことはなんですか」という質問には、「工場をゼロから立ち上げて、何もないところにパキスタンの人と協力しながらみんなのための工場をつくっていくのは、真っ白いキャンパスに自分たちの色を自分たちの計画に従って置いていくようで、とても充実していました」という答え。なるほどーと深く納得した一同でした。
帰る前にエントランスで記念撮影。子どもたちはバイクに乗せていただきました。忙しい中、私たちカラチ日本人学校のために時間を割いていただいたYMPKのみなさんに心から感謝いたします。分担しながら説明していただく段取りのよさの中に、みなさんのチームワークのよさが垣間見えるようでした。今回のカラチタイムもカラチならではの、大変充実した学習活動ができました。

2015年9月4日金曜日

調理実習をしました

 

小学生の家庭科は調理実習でした。ナイフを使ってリンゴの皮をむき、細かく刻んで砂糖と一緒に鍋へ。水分がなくなるまで火にかけて、おたまを使って柔らかくなったリンゴをつぶしました。レモンをしぼり、できたのはリンゴジャム。パンにのせてみんなでいただきます。写真なんか撮っていないで早く食べさせて!
 
「すごくいいにおい」「レモン入れすぎたかな」「砂糖たくさん入れたけどあまり甘くないね」「シナモンを入れてもおいしいよ」「あたしシナモン好き」「けっこう簡単にできたね」など、思い思いにおしゃべりしながら、あっという間に食べ終わってしまったのでした。次はもっと巧みに刃物を使って手際よく調理ができるよう、家で練習しておくといいかもね。
 

新メンバーでの新たな出発

 
カラチ日本人学校の2学期初日です。新メンバー二人を迎え、児童生徒総数7名になったカラチ日本人学校。登校後すぐ、二人の歓迎会です。久しぶりに顔を合わせたせいか、最初は全員の中に緊張した雰囲気が漂っていました。輪になって着席し、児童の進行で歓迎会が進みました。
 
歓迎の言葉のあとは、みんなで自己紹介をしました。自分の名前と好きな食べ物などについて一言ずつ話すと、少しずつ雰囲気がほぐれていきます。自己紹介の後は、学校スタッフと先生も一緒にみんなでフルーツバスケットをしました。
 
その後は始業式です。円形に並べた椅子を式典の形に整頓して、打って変わって厳粛な雰囲気で行われました。校長先生の話に続いては、みんなで歌う久しぶりの校歌。これから何回も歌うことになりますが、二人にとっては第1回目の記念すべきカラチ日本人学校校歌です。
 
身体測定、学級活動、体育と続いた後は、2学期第1回目の安全訓練でした。新車のにおいがする1号バスにみんなで初めて乗車すると、みんなのテンションも上がります。しかしその中でもバスからバックアップカーへの移動の仕方をきちんと確認し、また落ち着いて無線を練習して、安全に対する意識を高めることができました。
 
長い夏休みが終わり、新たな気持ちで、新たなメンバーでスタートしたカラチ日本人学校です。二学期もこの学舎が児童生徒にとってよりよい成長の場となるよう、教職員一同精一杯努力する所存です。