2017年12月22日金曜日

波乱の最終週と2学期終業式

2学期最終週は、雷雨の月曜日で始まりました。風邪による体調不良者が増加し、木曜日には学校閉鎖もありましたが、無事2017年度を終えたKJSです。
火曜日の朝は企画委員会による百人一首集会。二人組で札を取り合いました。学年ごと少しずつ行ってきた活動を、2018年は全校的なものにしていく予定です。
カラチタイムでは研究発表会へ向けて個人研究が進んでいます。研究計画を立て、冬休みにどのような調査をするか考えました。
金曜日の終業式では、学年代表が「2学期がんばったこと/2学期の成果」というテーマでスピーチを行いました。一人一人が2学期を振り返り、自己の成長を実感しました。
続いて漢字検定の表彰、合格証授与。学校全体で受検した今回の漢字検定は、見事全員合格でした。勉強の成果が形になって表れる経験をみんなで共有できたことは、個人としても学校としても、2学期の大きな成果です。
校長先生のお話、校歌斉唱のあとは教室で通知表を受け取り、2学期が無事終了しました。次に顔を合わせるのは来年です。どうぞみんなが楽しく充実した年末年始を過ごせますように!

2017年12月12日火曜日

運動会が終わりました

 12月第3週目です。2学期も残すところあと2週となりました。ますます日が短くなり、朝の冷え込みが厳しくなっているカラチ。とはいっても温度計は18度程度を示しています。
9日土曜日は、治安情勢で中止になった運動会を、少しコンパクトにして実施しました。青空の下広いグランドで、ご家族と一緒に運動会の一日を楽しみました。
最初は開会式です。日本人会運動会に比べると少人数ですが、児童生徒、小さな子どもとその保護者を中心とした大人で整然と入場行進を行います。
選手宣誓に引き続き、応援団による応援が始まります。中止になった鬱憤を晴らすような大きな声が響きます。大人の皆さんも参加していただきました。
最初の種目は「長縄8の字1分勝負」。練習の成果が出て、本番の記録が新記録となりました。大人チームも80回を超える好記録。一方で「キツい」「つらい」「(競技直前の)練習で張り切りすぎた」などの声も聞こえてきます。
続いて障害物競走「何でもスタジアム」。竹ぽっくりや麻袋など、いくつかの障害物をクリアしてゴールを目指します。紅白に分かれて得点を競い合いました。
「台風の目」では、4人で一本の棒を体の前で持ちゴールを目指します。一グループ2周の長い道のりは、僅差で赤の勝利でした。
「ソーラン節発表」では、鳴子を使ったソーラン節を披露しました。赤と白のはちまきと青色のはっぴが青空に映えます。
練習では白が優勢だった「紅白リレー」は、本番では赤が勝利を収めました。どちらもチーム一丸となって走る一生懸命な姿が印象的でした。
最後は「紅白綱引き」。保護者、子ども、学校スタッフも交えて人数を調整し、いざ最後の勝負!1勝1敗で迎えた決勝戦は、白が一気に引いて白組勝利で終わりました。
閉会式では赤組応援団長が笑顔で総合優勝の盾を受け取りました。おめでとう!よかったね!
規模は小さくなりましたが、その分大人と子どもの距離が近いアットホームな会になった平成29年度の運動会。皆様のご協力のおかげで、子どもたちにとって楽しく思い出に残るものになりました。

2017年12月5日火曜日

12月です

12月に入りました。朝夕は半袖半ズボンでは過ごせない寒さです。カラチ日本人学校では学期のしめくくりを見すえて、学校生活を送っています。
11月25日は運動会会場練習。翌日の運動会へ向けて、最後の練習に取り組みました。
日本人会の用具係の皆さんと一緒に、それぞれ入退場の動きを確認しながら、広い競技場で体を動かします。
綱引きもやってみました。練習とはわかっていながら、ついつい力が入ってしまいます。気がつけば真剣勝負の綱引きになっていました。
残念ながら政情不安により、中止になってしまった日本人会運動会。規模を縮小しても練習の成果を発揮できるような場の設定を計画しています。

2017年11月21日火曜日

運動会へ向けて

11月も4週目。朝夕の冷え込みに、長袖長ズボンの着用がいよいよ増えてきたカラチ日本人学校。エアコンの電源を入れずに一日が終わるようになりました。
運動会を26日に控え、練習はいよいよ大詰めです。学校からバスで30分のグランドをお借りして、応援、ソーラン節、リレーなどの各練習を行っています。
スタートやバトンパスが明暗を分けそうな紅白対抗リレーは、最後の1メートルまで気が抜けない僅差の勝負になりそうです。練習を重ねて本番に臨みます。
8の字跳びは苦手な子もずいぶん上手になりました。ついこの間まで縄をくぐれず立ちすくんでしまった子どもも、上手に飛んでいます。こちらも日曜日の本番へ向けて、元気に練習中です。
応援とソーラン節は、紅白に分かれて自分たちで練習を作ります。家族や日本人会の皆さんの前でいい発表ができるよう、目標をもって取り組んできました。
運動会は目前。練習にも気合いが入ります。小学1年生から中学2年生まで、力を合わせて練習中のカラチ日本人学校の一同です。


カラチタイム日野PAK・YKK工場見学

今年度のカラチタイム工場見学は、子どもたち一人一人の発達段階に即応した学習活動を目指して、低学年と高学年に分かれて実施しました。日野PAKとYKKという日本企業2社のご協力のおかげで、充実した体験学習の日となりました。
まず9日木曜日は小学4年生から中学生まで7名が、日野PAKの工場見学にお邪魔しました。小さなパーツが溶接され、ボルトやネジでつながれ、塗装されていきます。大きなバスやトラックが、人の手によって順序よく組み立てられていく様子がよくわかりました。
人為的ミスを減らすための工夫として、用途ごとのトルクレンチやボルトの径ごとに色分けされた型を見せていただきます。トルクレンチを使ってみると、一定の力でネジを締められるということがよくわかりました。
完成したトラックにも乗せていただきました。運転席に座ると、シートが上下します。今まではただのトラック。工程について知ったこれからは、違った目で道路を走るバスやトラックを見られそうです。
13日月曜日は、小学1年生から3年生によるYKK工場見学。働いている人がどんな仕事をしているか、YKKが世界でどんなふうにものづくりを行っているかなどを説明していただきました。
工場見学では、金属をはじめとする原料がいろいろな工程を経て徐々に製品に近づいていく様子や、たくさんの人がそれぞれの分担に分かれて働く様子を見学しました。その後YKKのファスナーでできたポーチ作り体験をして、充実した見学を終了しました。
どちらの工場見学も、子どもたちの笑顔が学習の成功を如実に語っていました。「楽しかった」「すごかった」「行って良かった」と口々に語る子どもたち。日野PAKの皆様とYKKの皆様に、この場を借りて改めて感謝申し上げます。

2017年11月7日火曜日

授業参観の土曜日

朝夕が涼しくなるとともに、KJSではACを使わない授業と長ズボンの着用が増えてきました。秋の訪れを感じる11月第2週です。
4日土曜日は学校公開日でした。保護者、運営委員、日本人会の皆さんをお迎えし、いつもと違った雰囲気の中で午前中4時間の授業が行われました。
人数が少ないカラチ日本人学校。ご両親が来てお客様が来ると、子どもがその数倍の大人に囲まれるということが起こります。少し緊張しながら、でもいろいろな大人に学習の様子を見ていただき、子どもにとっても得るものの多い一日となりました。
2日木曜日は、校外グランドでの体育。運動会へ向けて、バトンパスやソーラン節を練習しました。日中はまだまだ暑いカラチで、広いグランドで汗を流した一同でした。

2017年11月1日水曜日

交流して体験して考えたカラチの学校

10月最終日、本日はAl-khair schoolとの学校交流会。5月の会では子どもたちをKJSにお迎えしました。治安の関係から実現してこなかった学校訪問活動。みんなでオリエンテーションをして、バスに乗ります。
1時間弱の道のりを経て、Al-khair school本校に到着します。ゴミが散乱した広い空き地でバスを降りると、子どもたちが手作りの看板を出して私たちを迎えてくれました。
ホールで歓迎のセレモニーを行い、自己紹介を行います。Al-khair schoolとの交流会が始まって早数年。顔なじみの仲間も増え、和やかな雰囲気で会が進みました。
まずは学校見学です。十分な光量のとれない小さな教室、壁を緑に塗っただけの黒板、そして机もイスもない部屋で、薄い絨毯の上で正座し、5列くらいでノートを広げ熱心に勉強する子どもたち。
工事中の部屋も多いです。写真は小学校1年生の学習風景。机、イス、黒板、ロッカーなど、日本の学校ではあたりまえの設備があたりまえではないことを知ります。
ホールに降りてきて、次は歌の交流会。日本の歌とパキスタンの歌を歌って交流します。パキスタンの子どもたちが歌う歌と踊りには、「いろいろな民族が暮らすパキスタンだから、みんなで力を合わせよう」という意味があると教えてもらいました。

最後はAl-khair schoolの子どもたちが学ぶ授業に参加させてもらいます。床に座って眺める黒板と教室は、KJSの子どもたちの目にはどのように映ったか。
今日の交流会の目標は「交流すること」「知ること」「考えること」。お国の違う子どもたちと一緒に活動して、自分の知らない世界を知り、自分たちを取り巻く環境について思いを深めるいいきっかけになりました。
セレモニーを終え、集合写真の撮影はいつもと同じく「はい、カラチ!」のかけ声で。次に顔を合わせるのは来年でしょうか、それとももっと先の未来、世界のどこかで子どもたち同士、旧交を温め合うことがあるのでしょうか。
再会を約して、いよいよお別れです。門を出てバスに乗りこみます。子どもたちは門のところでみんなで見送ってくれました。交流して、体験して、考えを深めた学校交流会。Al-khair schoolの皆さんのおかげで、大変充実した活動となりました。