2017年11月1日水曜日

交流して体験して考えたカラチの学校

10月最終日、本日はAl-khair schoolとの学校交流会。5月の会では子どもたちをKJSにお迎えしました。治安の関係から実現してこなかった学校訪問活動。みんなでオリエンテーションをして、バスに乗ります。
1時間弱の道のりを経て、Al-khair school本校に到着します。ゴミが散乱した広い空き地でバスを降りると、子どもたちが手作りの看板を出して私たちを迎えてくれました。
ホールで歓迎のセレモニーを行い、自己紹介を行います。Al-khair schoolとの交流会が始まって早数年。顔なじみの仲間も増え、和やかな雰囲気で会が進みました。
まずは学校見学です。十分な光量のとれない小さな教室、壁を緑に塗っただけの黒板、そして机もイスもない部屋で、薄い絨毯の上で正座し、5列くらいでノートを広げ熱心に勉強する子どもたち。
工事中の部屋も多いです。写真は小学校1年生の学習風景。机、イス、黒板、ロッカーなど、日本の学校ではあたりまえの設備があたりまえではないことを知ります。
ホールに降りてきて、次は歌の交流会。日本の歌とパキスタンの歌を歌って交流します。パキスタンの子どもたちが歌う歌と踊りには、「いろいろな民族が暮らすパキスタンだから、みんなで力を合わせよう」という意味があると教えてもらいました。

最後はAl-khair schoolの子どもたちが学ぶ授業に参加させてもらいます。床に座って眺める黒板と教室は、KJSの子どもたちの目にはどのように映ったか。
今日の交流会の目標は「交流すること」「知ること」「考えること」。お国の違う子どもたちと一緒に活動して、自分の知らない世界を知り、自分たちを取り巻く環境について思いを深めるいいきっかけになりました。
セレモニーを終え、集合写真の撮影はいつもと同じく「はい、カラチ!」のかけ声で。次に顔を合わせるのは来年でしょうか、それとももっと先の未来、世界のどこかで子どもたち同士、旧交を温め合うことがあるのでしょうか。
再会を約して、いよいよお別れです。門を出てバスに乗りこみます。子どもたちは門のところでみんなで見送ってくれました。交流して、体験して、考えを深めた学校交流会。Al-khair schoolの皆さんのおかげで、大変充実した活動となりました。