2014年10月30日木曜日

綿花を育てて糸を作ろう~染色・織布編~

さて、次は自分たちで作った糸を染色します。
人口の染料を使うこともできますが、ここはやはり、自然のもので染色したい。
そこで、カラチでよく飲まれているチャイに使う紅茶で染めることにしました。
染料として紅茶のティーバッグを見た時の子ども達の反応は「・・・???」

まず、作った糸を厚紙に巻き取ります。
あまり重ねて巻き取ると、染めたときむらになるので
端からていねいに巻き取っていきます。

次に、巻き取った厚紙ごと洗剤で洗います。
汚れや油分などを落として、きれいに染めるためです。
洗剤をよくすすいだら、染色液の準備をします。
鍋に湯を沸かし、ティーバッグを入れます。
結構濃い紅茶ができました。
このまま飲むなら砂糖を入れたいところですが、今回は塩を入れます。
色の定着をよくするためです。
そこへ、糸を投入します。
「きれいに染まってね~」と念じながら、30分ほど煮ます。

時間になりました。
いよいよ、染め上がりです。
やけどをしないように気を付けながら、鍋から糸を取り出します。

できました!
きれいな茶色に染まっています。
よく水分をとってから乾かすと、純KJS製の綿糸の出来上がりです。

いよいよ織布になりますが、これが大変でした。
本やネットで紹介されている方法では、うまく織ることができないのです。
「横糸が入らない」とか「通しているうちに横糸が切れる」などのトラブルが続き、
どうしたら誰にでも簡単に布を織ることができるのか、
KJSの家族も動員して試行錯誤が続きました。
その甲斐あって、ついに子どもや初心者でも簡単に織ることができる方法を発見!
さあ、みんなで織布に挑戦です!


まず、染めた糸を割りばしに巻き付けていきます。
横糸になるので、できるだけ均等に巻き付けます。
縦糸には刺繍糸を使いました。慎重に糸をかけていきます。
それが終わったら、横糸を通していきます。
織り方は「平織り」です。
縦糸を一本ずつ「上、下、上、下・・・」といいながら、慎重に作業します。
時々「あ~っ!」という叫び声や「どうしてかなあ・・」というつぶやきが聞こえます。
段を変えるときに上下を間違えると、
せっかく織ったところが無駄になってしまうのです。
だから、みんな真剣です。黙々と作業に打ち込みます。

カラチタイムが終わるころには、ついにしおりサイズの布が姿を現しました。
織り上がった布は、市販のもののように大きさも厚さも均一ではありません。
でも、世界でたったひとつだけの布です。
それも、材料から自分たちが作った布です。
小さいけれど、KJSみんなの知恵と努力がぎゅっと詰まった
大切なしおりが完成しました。バンザーイ!