2015年7月22日水曜日

1学期終業式

  7月16日にカラチ日本人学校1学期終業式が行われました。まず一人一人から「1学期の反省」の発表です。姿勢や態度も堂々として、立派なスピーチでした。その後校長先生の話を神妙な面持ちで聞きます。一人一人がどんな活躍をしたか、どんな成長があったかなど、1学期間を振り返るような話に、静粛な空気が流れます。思い返せばそんなこともあったなあと、少し懐かしいような気持ちにもなります。

最後は校歌です。児童3人と教師4人でしたが、元気よく歌いました。これで本当に夏休み。学期を終え長期の休みを迎える節目として、人数は少なかったものの折り目正しい立派な式ができました。宿題もたくさんあるけど、きっと楽しく充実した夏休みになるでしょう。

終業式の前日に、児童生徒2名が一足先に日本に帰国しました。夏休み離ればなれになる前に、写真を撮ろうということになって撮影したのがこちら。5人で星形を作っているのがおわかりいただけるでしょうか。日本にいるみんな、元気ですか。キラキラ輝く夏の思い出をたくさん作って、8月に笑顔でまたカラチに戻ってきてくださいね。

カラチの状況は、ときどきブログでお知らせします。ちなみに7月21日深夜には、たくさん雨が降りました。学校の門の前が水浸しになり、車が通れなくなりました。

2015年7月10日金曜日

一心不乱に練習中

 

毎週木曜日には、体育の授業でナショナルセーリングセンターのプールをお借りし、午後の2時間続きで水泳を行ってきました。しかし今週は、学校からナショナルセーリングセンターまでの道のりの途中で集会が予定されていることから、学校での体育に変更となりました。道路が封鎖され、市内が騒然とすると、安全確保が難しくなります。「残念ながら、明日の水泳は学校で跳び箱とマットに変更です」と前日の帰りの会で伝えると、児童生徒の反応はまさに悲喜こもごもといった感じでした。「やったー!練習できる」と歓声を上げるのは6年生男子。台上前転がなかなかできない女子は静かに床に崩れ落ちていました。とにかくも、七夕夏祭りまで時間はありますが、夏休みを挟むため練習に当てられる時間と考えると多くはありません。整列して、練習開始です。
 
まずはシンクロの練習。練習を重ねて、かなり上手になりました。跳ぶタイミングだけでなく、踏切のタイミング、回転のタイミングなど、やればやるほど上手になっていく様が見て取れます。スタートのタイミングは、前の友人の着地。見逃してはスタートがずれてしまうため、集中力と緊張感も高まります。
 
続いて技量別に七夕夏祭りの発表に向けて個人練習。跳び箱の技では開脚跳び、閉脚跳び、台上前転、横跳びを、マット運動の技では前転、飛び込み前転、側方倒立回転(いわゆる側転)を、それぞれ練習中です。6年男子グループは、ちょっと休む時間も惜しいように、どんどん跳んでいきます。ちょっとでも姿勢が悪かったり、回転が足りなかったら「あー、もう一回!」とつぶやき、すぐに走って助走開始位置で準備の姿勢をとり、意欲は十分。8段の開脚跳び、側転の練習としての壁倒立、マット手前側端から数メートル先に目印をおいての飛び込み前転など、難しい課題に自分からどんどん取り組んでいます。
 
台上前転グループも、スモールステップで上達してきました。台の上で前転することを難しくしているのは、台から落ちたり、台の上で前転の姿勢を崩してしまうのではないかという恐怖心です。そのため回転の勢いが足りず、最後まで回れなかったり、回転の途中で崩れてしまったりという失敗が続きました。そこで行ったのは、恐怖心を覚えない状況での台上前転練習。マットを重ねて少し高い状態を作り、コーンを二つ置いて幅を決め、その間で前転をすると、すんなりできます。もう少し高いマット3枚重ね、さらに跳び箱1段、2段と、個別指導で着実に自信を積み上げました。技の完成までもう少しという状況。
 
成長著しいのは、開脚跳びと前転の練習をしたグループ。開脚跳びでは踏切の足が合わず、助走の勢いが失われてしまい、どうしても跳び箱を跳び越えることができず、台の上に座ってしまう失敗が続きました。また前転では回転はできても、そのまま足の裏を付けてしゃがむ姿勢を取ることはできませんでした。横に崩れてしまったり、マットの上に寝転がってしまったり。なかなかうまくいきません。しかし個別に指導し本当に粘り強く練習を重ねる中で、くるっと回った前転がピタリと決まります。「やったね!」と大きな声は、担当していた教員の声。本人はあっけにとられて、でも笑顔がこぼれました。それ以降は何回やってもきれいに回転でき、あれだけ苦戦していたのがうそのよう。苦手意識の払拭ができたようです。
 

みんなで行った飛び込み前転では、マットに目印をおき、さらに横になった人を飛び越えての練習を行いました。横になっている方にも緊張の一瞬。恐怖感はあっても、やってみると意外とできるものです。緊張と恐怖心を克服して、練習を重ねました。
 
最後は本番同様、それぞれの技を連続して行う練習をしました。やればやるほど上達していくKJSのみんな。まだまだ完成まで道のりは遠いですが、歩みは着実です。2時間の練習後の充実感はとても大きなものがありました。全身汗でどろどろになりながらも、終わりはみんな笑顔です。これからの練習にも、ますます熱が入ります。

2015年7月1日水曜日

7月に入りました

 
今日から7月。あと2週間で終業式を迎えるカラチ日本人学校では、学習活動も委員会活動などの特別活動もまとめの時期に入っています。先日のカラチタイムでも、1学期を締めくくる活動として全校生徒によるまとめの掲示物作りを行いました。小ホールで机を向かい合わせにし、模造紙を囲むようにして話し合います。
 
「写真はどうする?」「直接書くより紙に書いて貼った方がきれいに見えるよ」「見出しと本文は、同じ色の紙の方が見ている人にわかりやすいよね」「同じ色の紙を使うにしてもその上に重ねるようにして白い紙を貼った方が読みやすいよ」「じゃあ白い紙はちょっと小さめに切ろう」「角も丸くした方がいいよ」「じゃあぼくは空いたスペースに絵を描くよ」など、教師の力を借りなくてもどんどん作業が進んでいきました。
 
協力して頑張って作った結果、掲示物はほぼ完成しました。みんなが知恵をしぼって、みんなの意見が反映されている作品。喜びもひとしおです。意見が紛糾しそうになっても、それぞれが自己中心的にならなかったからこそ。みんながみんなと協力する姿勢の向上を実感したカラチタイムになりました。

1日本日は安全訓練を行いました。今回はバス乗車移動中、公道でガンポイントに遭ったという想定で実施しました。教員二人が強盗に扮してバスを襲撃し、ドライバーに銃を突きつけ金および携帯電話を出すよう要求する様子をみんなで確認しました。次に実際にバスに乗車し、銃を持って大声で金品を要求してくる犯人に対して大人が対応している中、犯人を刺激しないように静粛を保ちます。
全ての安全訓練に共通することですが、アクシデントがないのが最良です。しかし、特に現時点のカラチで教育活動を行おうと思えば、どれだけ考えてもその予想を超えるアクシデントが起きる可能性はゼロにできません。どんな状況にさらされても、身の安全を守るためにより適切な行動がとれるよう、毎月の安全訓練を準備計画し、児童生徒の危機管理意識の高揚と、教員・スタッフを含めた学校全体としての安全管理の体制強化を進めていく次第です。

2015年6月30日火曜日

七夕夏祭りに向けて練習中


 業間体育では、夏祭りでの発表に向けてマットと跳び箱の練習を行っています。今日は跳び箱とマットを連続で行う練習をしました。4月から5月の業間体育では一つ一つの技の精度を高める練習を行ってきました。しかし、夏祭りではみんなでタイミングを合わせて飛んだり、次々と技を繰り出す形式で学習発表を行う予定です。そのためテンポ良く続けて跳んだり回ったりすることが必要となります。開脚跳びまではみんな続けてスムーズにできました。しかし台上前転、台上前転に続いての前転となると、みんな一苦労。とてもテンポ良くとは行かず、時に意気消沈する姿も見られました。でもみんなで完成させるという目標を持ってみんなで取り組むマット運動と跳び箱運動は、個人の目標達成を目指した4月5月のそれとはまた違い、みんなでハードルを越えるために協力するという良さがあります。気温は今日も35度近い暑さでしたが、最後まで汗びっしょりになりながら、粘り強く頑張りました。

 
しかし始まったばかりの発表に向けた練習。完成までの道のりはまだ遠そうです。少ない練習時間を目一杯使って、高い目標に向かってみんなで頑張る姿がしばらく見られそうな、カラチ日本人学校です。なお9月19日(土)がカラチ日本人学校七夕夏祭りの本番です。皆様のお越しをお待ちしております。


2015年6月26日金曜日

カラチタイム便りです

 本校では総合学習カラチタイムを終えたら、その都度活動の様子をまとめたカラチタイム便りを作製しています。ブログと併せてご覧ください。


2015年6月24日水曜日

暑い日のバナナ園

 
カラチは連日40度を超える暑い日が続いています。今日6月23日はカラチタイムで、バナナ園にお邪魔しました。学校から約1時間の道のり。朝の会が終わったらすぐにエアコンが直った一号バスに乗り込み、カラチ東部のバナナ園に向けて出発します。

だんだん人家が少なくなり、水が涸れた川を見下ろしながら乾いた荒野を進むと、木々が茂る一角にたどり着きました。車を降りて周りを見渡すと奥にバナナが植えられているのが分かります。そのほかミント、サトウキビ、パパイヤなどの畑もあり奥行きが分かりません。かなり広大な農場のよう。園のみなさんに挨拶をして、早速うっそうとしているバナナの林に案内してもらいます。

高さ2メートルから10メートルくらいになるバナナの木。ここのバナナの木はそれほど高くなく、だいたい2メートル~3メートルくらいです。バナナの「木」は正確には「草」と表現するのが正しい、というのも後からわかりました。そこから大きな葉っぱが横に手を伸ばすようにたくさん生えてくるため、それをかき分けて進むのが一苦労。また足下には畝があり、そのでこぼこが進むのを妨げます。さらにこの時期、バナナの木には蛇がいると教えてもらいました。蛇にびくびくしながら、葉っぱをかき分けながら、畝のでこぼこに躓きながら、そして汗をふきふき、1列で奥に入っていきます。

すると大きな鳥のくちばしのような茶色い花が、下向きにいくつも垂れ下がっていました。その花を取り巻くように、たくさんのバナナが実っています。まだ緑で食べようにも堅そうですが、形はよく見るバナナでした。小さいものがずらっと並んでいるのをよく見てみると、ひとつひとつのバナナの先に花の枯れたような小さな塊がついています。大きいものはもうすっかりバナナの房の形に成長していて、木が重そうにたわんでいます。

じっくり眺めた後は、いよいよ房を切ることに。園で働くお兄さんにバナナの太い茎を切る刃物を借りてみたものの、なかなかうまく切れません。交代で切りますが、バナナよりむしろ手を切ってしまいそう。刃物も日本では見ないような湾曲したのこぎりのような形で、使うのにこつがいりそうです。ようやく切れても今度はその房の集まりを持ち上げることすら難しい重さ。結局お兄さんが持っていってくれました。

暑いバナナの森を出て、休憩しながら質問タイムが始まります。「バナナの木から一年に何回バナナができるんですか」という質問には、「1年に1回収穫します」という答え。「水はどのくらいの割合であげるんですか」と質問したら、「週に1回です」と教えてくれます。「この広いバナナ園で何人が働いているんですか」という質問の答えは「4人です」。この答えに対する反応が一番大きく、みんなからは「へー」「あんな広いのにたった4人」と、驚いた様子が見えました。

質問タイムの後は試食タイム。そして思い思いに農場を見学しました。普段口にする黄色いバナナが登場します。甘いバナナがどのように作られているかわかってから口にすると、おいしさもひとしお。あっという間に食べてしまいました。

最後はごあいさつ。「アープカボホットボホットシュークリア」と農場の皆さんにいつものように元気に挨拶しました。そして記念撮影。暑い中での活動でしたが、水をごくごく飲みながらみんな元気に、それぞれ疑問を解決しつつ、また一つカラチに詳しくなって学校に帰ってきました。農場の皆様および関係者の皆様に感謝申し上げます。ご協力ありがとうございました。


2015年6月17日水曜日

パキスタンダンスを体験して

 
6月17日水曜日のカラチタイムは、PNCA(Pakistan National Council of the Arts)のオフィスにお邪魔して、パキスタンの伝統的な舞踊であるパキスタンダンス、パキスタンの伝統的な楽器、音楽に触れる体験学習を行いました。まず学校で、事前学習です。パキスタンの音楽文化について概要を学び、出発します。

 
PNCAのみなさんに元気にあいさつしたら、早速伝統音楽の演奏を聴かせていただきました。アコーディオンのような鍵盤楽器ハーモニウムと、二つの太鼓を組み合わせたタブラという打楽器の伴奏に合わせて、アシフ先生が歌います。演歌のような節回しと、6拍子から4拍子に変わる独特のリズムに、食い入るように見入る児童生徒たち。

 
次は15世紀のムガル帝国時代から伝わる舞踊。女性のダンサーが裾の長い衣装で踊ります。指の先、爪の先までなめらかに、意思を伝えるように動く繊細さと、細かくも力強いステップ。タブラだけのシンプルな伴奏。ゆっくり始まった曲は、徐々にスピードを上げていきます。踊りが終わると自然に拍手が起こりました。

 
次はシンド州の舞踊、「Ho Jamalo Dance」。戦いに向かう戦士たちが戦意を高める曲と演舞であるとのアシフ先生の言葉でした。日本チームも教員と保護者が参加し、ダンサーのみなさんと一緒に合計7人が輪になって、フォーメーションを変えながら踊ります。時に声を出したり、手をたたいたり。気持ちが高揚するような速いテンポで、踊り手も観客である子どもたちからも、自然に笑顔がこぼれます。

 
集中して見ていたからか、すごくお腹がすいてきたな・・・というところで休憩タイム。ジュースとスナックをごちそうになりました。遠慮なくいただきました。食べながらも感想を言い合ったり、スタッフのみなさんからいろいろと成り立ちなどについてうかがいます。

 

 食べて一息ついたら、楽器を体験させていただきました。タブラ、ハーモニウム、フルートの周りに集まって、プレイヤーのみなさんに話を聞いたり、思い思いに演奏したり。それぞれの楽器の材質や特徴、プレイヤーの練習の様子なども聞くことができました。ハーモニウムは鍵盤を押せば音が出ます。タブラは叩けば音が出るのかと簡単に考えて叩いてみると、なんだか響きがなく、こもった音しか出ません。もっと難しいのはフルートです。どのように息を吹き込めばいいのか、みんなで悪戦苦闘してもなかなかきれいな音になりませんでした。

 
その後はタブラとのセッションで、日本チームからインド舞踊を披露していただきました。手先の動き、手首のしなやかな動き、首の動き、表情など、繊細な踊りです。手の甲をくるっと返して手のひらから指先へ、動きは体の末端まで波のように伝わっていきます。PNCAのみなさんからも拍手が起こりました。最後は質問コーナーです。疑問についてアシフ先生に聞いて、明らかにすることができました。聞くのはやっぱり緊張するけど、勇気を持って質問した子どもたちの表情からは充実感が垣間見られます。「アーブカボホットボホットシュークリア(本当にありがとうございました)」というあいさつをして、記念写真をとってお別れしました。

 
パキスタン国内で、舞踊など文化的なものは日本にくらべてかなり優先順位が低くなっているのが現状です。その中でパキスタンの音楽文化の振興に携わっているみなさんの、担い手としての誇りが伝わってきました。体験活動を通して文化交流、文化の保全についても学んだ一日でした。PNCAのみなさんに感謝申し上げます。ありがとうございました。