2015年5月12日火曜日

カラチの空の鯉のぼり

 カラチ日本人学校は、5月5日のこどもの日を休業日にしています。が、3日の憲法記念日、4日の国民の休日とともに、いずれもパキスタンでは休日ではありません。日本人学校ではいつもと変わらず元気に子どもたちが活動しています。

 5日のこどもの日に合わせて、図工および美術の時間には、鯉のぼり作りを行いました。厚紙と折り紙で作った個性あふれる鯉たち。子どもたちはそれぞれの意図をもって表現に工夫を凝らしました。作成に力が入りすぎて飾り付けが一週間遅れになったのは、日本とパキスタンの時差による誤差の範囲とカラチ日本人学校では結論づけられています。雨がほとんど降らないカラチの青空の下、風に吹かれて元気に泳ぐ鯉のぼり。ご来校の際はぜひご注目ください。

2015年5月6日水曜日

安全訓練の様子です

 カラチ日本人学校では、月一回安全訓練を行っています。治安情勢や衛生状態、インフラの不備などさまざまな不安要素を抱えるここカラチで、日本人学校児童生徒の安全な学校生活を保障するために、さまざまなシチュエーションで実施しています。
 4月13日の始業式直後に行った第一回安全訓練は、学校内での火災を想定した訓練でした。図書室で安全指導を受けた後、昨年度末に設置された非常用らせん階段を使って校庭に避難しました。ハンカチで口をおさえる、おさない・はしらない・しゃべらない・もどらない、いわゆる「おはしも」の徹底など、的確な行動ができていました。
 5月4日の第二回訓練は、バスで移動中事故に遭った場合を想定した訓練でした。事故で走行不能になったバスからバックアップの二号車に速やかに移動し、安全な場所へ移動するための、バスからバスへの移動の訓練でしたが、こちらもみんなで協力しながら速やかな行動ができました。また今回は、日本領事館との無線通信の練習を一人一人が行いました。日本領事館の安全担当領事に手本を示していただいた後は、全員が無線を持って日本領事館と交信。おっかなびっくりで始まりましたがだんだん慣れて大胆になっていき、最後は余裕をもって話をすることができました。
 日本では近年東日本大震災の経験から、非常事態に備えることの大切さがクローズアップされてきました。いつ何が起こるか分かりません。これからも計画的に、備えるための訓練を行うとともに、備えることの大切さを児童生徒に指導し、危機管理の意識を高めて、安全の確保に努めて参ります。






 

2015年5月4日月曜日

5月に入りました

 毎週木曜日の業間の時間は、全校集会を行っています。4月23日は「1学期の抱負発表」で、新学期の抱負を全員が発表しました。国語の時間を中心に一人一人が今学期の自分の姿を想像し、達成すべき目標を設定して作文を書き、さらに発表の中で相手に伝えるということを考えながら手直しをしてきました。 堂々と発表する様子に、聞いているみんなも感心していました。

 同じく30日の集会は、「校長先生のお話」でした。日本とパキスタンの位置を地球儀で確認するところから始まり、理科の専門家らしく、日本とパキスタンの星の見え方の違いをわかりやすく説明しました。そしてさらに違う場所に行けばそれぞれの場所で星は違う高さにかがやいており、若いうちに冒険心をもってたくさんの場所を訪れ、違う文化に触れる機会をつくってほしいこと、また空を眺める楽しさをこのカラチ日本人学校で味わってほしいという先生の希望で話を終えました。子どもたちは熱心に耳を傾け、あっという間の時間でした。 

 全校集会が一人一人にとって身近で主体的に参加できるものであるところが、人数が少ないカラチ日本人学校のよさであると思います。これからも学校教育における全校集会の位置づけを吟味しつつまた大切にしながら、児童生徒の成長の契機になるよう働きかけていきたいと考えています。


 写真は朝のランニングの様子です。5分間という時間を設定し、ミニハードルや鉄棒などでコースをつくり、サーキットトレーニングの形で運動を行っています。みんな汗をかきながら、頑張って走って体力づくりに取り組んでいます。生活のリズムを整えるためにも、始業前に活動を行うことは意義があることと考えております。まだまだ若ぇもんには負けられん!とばかりに教師も一緒に走るのですが、汗びっしょりになるわ息が切れるわ1時間目の間中、汗が出続けるわで、大変です。子どもの元気に脱帽です。





2015年4月23日木曜日

第2週です


 今週火曜日の3・4校時は初めてのカラチタイム。担当教員の指導でウルドゥー語の勉強をし、学校事務のシャミームさんと「これは何ですか」「これをください」「ありがとうございました」など会話の練習をして、学校で活動計画を立てた後はいよいよ実戦。学校近くのベーカリーで、ウルドゥー語を使って買い物をするという体験活動を行いました。すいすいと買い物を済ませていくネイティブスピーカーの兄妹。シャロワールカミーズに身を包み、日本語が母語の児童も勇気を出して、ショーケースの向こうのお兄さんにウルドゥー語で声をかけ、お菓子を買うことに成功しました。教員もコミュニケーションしながら買い物を行いました。学校に帰ってきて試食会。ショーケースに並んでいるお菓子を各種一つずつ100ルピー分と言ったつもりが、袋を開けると日本人にはものすごく甘さの強いお菓子だけ5種類、100ルピー分…通じていそうで通じていなかったと先生は残念そうでした。でもそれも含めて、子どもたち一人一人が問題解決のためのコミュニケーションの大切さを実感することができました。これからもカラチタイムでは、カラチ日本人学校ならではの体験活動を企画していきます。ご協力をよろしくお願いします。


  業間体育ではマット運動を行っています。体育用のマット4枚を校庭に並べ、1回目は男子児童と女子児童に分かれて行いました。ゆりかご、かえる足打ちといった比較的易しい技に始まり、前転、後転、開脚前転と少しずつ高難度の技にチャレンジしていきました。久しぶりだったためか、なかなか体が動かない子どもたち。でもみんなで楽しく頑張りました。準備も片付けも、みんなで協力して最後まで取り組んでいました。

 写真上は先生の説明をしっかり聞く子どもたち。下はゆりかごで体を慣らす男子チームです。校庭の日よけを広げて直射日光を遮って行いました。

2015年4月22日水曜日

新しい一年が始まりました

 平成27年4月13日、新しい一年のスタートです。カラチ日本人学校では、3人の先生方をお迎えして着任式を行いました。伊藤喜代美校長先生、富樫大輔先生、金澤道太郎先生の3名です。児童代表が、歓迎の言葉を述べました。
 続いて行われた始業式では、校長先生から新学期に臨む心構えについてお話がありました。一人一人待ちに待った学校です。緊張した始業式が終わって談笑するニコニコ顔の中にも、新しい学年になって一回り成長した表情が見えました。 
 

 カラチ日本人学校の授業は、今年度も大変活気があります。赴任したての教員はみな、児童の熱意に驚いています。写真は、国語の授業です。硬筆練習の後、いろはかるたをみんなで行っています。日本の子どももパキスタンの子どもも対等に、夢中で札を取り合いました。業間の全校集会では、学校スタッフとの交流会として、スタッフと先生と児童が一緒に、ウルドゥー語でフルーツバスケットをしました。ライチは「リーチー」、マンゴーは「アーム」。みんなで楽しいひと時を過ごしました。

 
 水泳授業も始まりました。プールに向かうバスの中からしりとりをして盛り上がり、水に入ってさらに最高潮に。先生チーム対子どもチームで行った宝ひろいゲームでは、子どもチームの圧勝でした。みんな一緒に協力し合って高め合った、今年度初のプール学習でした。次回の水泳は泳力でクラス分けを行い、さらに一人一人の技能向上を目指していきます。 
 
 
 今年度もカラチ日本人学校の教育活動にご指導ならびにご理解ご協力をいただきますよう、どうぞよろしくお願いします。

2015年3月23日月曜日

2015年2月2日月曜日