最初は小ホールで顔合わせです。どちらの子どもたちもちょっと緊張しながら、着席しました。みんなで座って、本校の子どもが歓迎の言葉を述べました。歓迎のセレモニーが終わったら、外国語活動による交流です。"Hello song"をみんなで歌い、自己紹介をした後、マザーグースから"PeasePorridge"を歌って、手遊びをしました。アルカイールスクールの子どもと日本人学校の子どもがペアになって、足をたたく・両手を打ち合わせる・お互いの手を合わせるの3拍子をとります。歌いながらの手遊びは、なかなかリズムに乗れないペアもありました。少し緊張がほぐれたところで、自分の名前が書かれた16枚のカードを交換します。交換しながらの言葉は「Nice to meet you」。みんなと握手して、自分の名前カードを全て誰かと交換したころには、かなり笑顔が見えてきていました。
初めて会った友達の名前カードを縦横4マスの台紙に貼ったら、ビンゴゲームの始まりです。箱の中から名前のカードを一枚とって、その名前が自分の台紙に貼ってあったらマルをつけます。名前に縦横1列マルをつけることができたらビンゴです。あちこちから「Bingo!」という声が聞こえて、さらに「この名前はどう呼ぶの?」と交わす言葉も聞こえてくるころには、心の距離も縮まってきていました。
休み時間には、みんなで校庭でドッジボールです。ルールがわからずぶつけ合いのようになる一幕もありましたが、少しやってみるとアルカイールアカデミー校の子どもたちもすぐ要領をつかみ、校庭にボールと歓声が飛び交いました。女の子も男の子も混ざって、大人数でボールを投げ合うのはカラチ日本人学校ではなかなかない機会です。パキスタンチームの運動能力と物怖じしない前向きな姿勢に押され気味の我らが日本チーム。みんな笑顔で楽しみました。トイレに行って、水を飲んで一休み。ドッジボールで汗だくになって、次はいよいよ「だるまさんがころんだ」です。
練習を重ねた説明はバッチリ決まりました。恥ずかしがることなく、みんなが元気いっぱいに役割を果たしていきます。その説明が良かったせいか、アルカイールスクールのみんなが要領がいいせいか、鬼が「だるまさんがころんだ」と言っている間にその背中に近づいていく姿は、まるで最初からルールがわかっていたかのよう。「だ!」と振り返るまでに鬼の背中のすぐそばまで近づいてきてしまい、鬼はなかなか動いた子の名前を呼ぶことができません。そこで自称だるまさん転んだ日本代表、プロフェッショナル鬼、金澤教諭の登場。振り返るフリなど小賢しいフェイントを駆使する鬼のテクニックにだまされて、ふらふらっと動いてしまう子どもたち。次々と名前を呼んで行きます。長くつながっていく子どもたちの列。このまま鬼にみんな捕まってしまうのか!と思いきや、一気に接近してきたアルカイールスクールの子どもにタッチされ、見事鬼は成敗されたのでした。
みんなが笑顔で楽しんだ交流会も、いよいよ終了のセレモニー。"Good-bye song"を歌って、お土産のお菓子を日本人学校の子どもたちが手渡し、さらに準備していたウェルカムカードをアルカイールスクールの先生に渡したら、いよいよお別れです。バスに乗って帰るみんなを、日本人学校のみんなで笑顔で見送ったのでした。「See you next time」ということで、次の機会にまたすぐに会えるはず。楽しい2時間の活動ができました。
交流することそれ自体に重きを置き、意義を見いだした第1回目の交流。みんなで楽しみ、どのようにすれば自分の気持ちが伝わるか、工夫して計画し実行することができました。次回は今回の活動を振り返り、課題を見い出すところから始めたいと思っております。第2回目の活動がどのようなものになるか。次回も有意義な活動ができるように計画していきたいと考えております。今回の活動のために尽力いただいた関係者の皆様、アルカイールスクールの皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。