2015年5月15日金曜日
今年度初の授業参観日とサトウキビの植え付け
11日月曜日は今年度初の授業参観でした。業間体育はマット運動。練習のかいあってみんな上手になりました。練習する一人一人の額には、汗と充実感が光っています。いつも以上に熱中して取り組む子どもたち。やっぱり家族の視線に支えられていつも以上に力が出るようでした。来週18日はいよいよマット運動の最終回。技を組み合わせて発表します。
続く3時間目はそれぞれの授業でした。といっても児童生徒数の多くないカラチ日本人学校らしく、緊張というよりはアットホームで和やかな1時間だったように思います。授業中の教室内でしたが、保護者と教員と子どもがみんな家族のような暖かいつながりを感じられるのは、保護者のみなさまのご理解とご協力の賜物と、改めて感謝の念を再確認した教員一同でした。それぞれのご家庭では夕食の食卓で、どんな話をされたのでしょうか。ご参加いただきありがとうございました。
カラチタイムは「サトウキビを育てよう」の第2回目です。まずサトウキビについて改めて勉強しました。2005年パキスタンのサトウキビ生産量は世界第4位。世界に冠たるサトウキビ大国であることに、みんな驚きでした。座学に続いて、事務のシャミームさん、用務員のラジャさん、マリーのルクマンさんを教室にお招きし、サトウキビの植え方について教えていただきます。「アッサラームアレイコム」と元気に挨拶して、サトウキビ座談会がはじまりました。「水はどのくらいあげるんですか」「どのくらいの深さに埋めればいいんですか」などの疑問を、マルチリンガルのシャミームさんが訳してラジャさんとルクマンさんに伝えてくれます。お二人からの答えをシャミームさんが日本語で紹介すると、「そうなんだ」「なるほどー」など、さすがその道の先達という答えに感心しきりでした。
教えてもらった知識を生かし、いよいよ実地です。学校の中庭に作られた畑に、サトウキビを植えました。20センチほどにラジャさんが切ってくれたサトウキビの茎を、10センチほど掘って作った畝に並べていきます。並べたら土をかけて、「こんなに水あげるの?」というくらいたくさん水をあげました。いつ芽が出てくるのか?だれが最初に見つけるのか?しばらくはサトウキビ畑に熱い視線が集まる予感を感じた、暑い暑いお昼時でした。植え終わったら教室に戻って、まとめの活動をしながら余ったサトウキビの試食会を行いました。サトウキビをしゃくしゃくと噛むと、繊維の隙間から甘さがじわっと口の中に広がりました。「黒砂糖だね」「ケーキ作りたい」「紙ができるかな」「ジュースにしてジョッキでぐいっと飲みたい」などいろいろ思い描きながら、サトウキビの味わいとともに二時間の授業が終了しました。