2017年10月13日金曜日

ウミガメ産卵観察の夜

10月10日火曜日は、カラチ市郊外のHawks Bayでカラチタイム自然体験活動、ウミガメ産卵観察を行いました。集合は午後7時。海岸に近いBeach Luxury Hotelに集まりました。周囲はすでに夜の帳がおりて、帰宅する車で道路はかなり混雑しています。
見送りのお父さん、お母さんに手を振ってホテルを出ました。ホテルからは渋滞で1時間半の行程。先週の海岸清掃は日中だったため、バスからの車窓は昼と夜でずいぶん違った光景が見られます。
WWF Wetland centreに到着し、同事務所の研究員セイエドさんに話を聞きます。WWFの仕事のこと、海岸に来るグリーンタートル(アオウミガメ)のことなどを話してくれました。自然保護の活動について聞き入る一同です。
事務所内、自然保護活動に関する展示室を見学しました。グリーンタートルのほかにも、カワイルカやマングローブなど、保護するべき動植物がいることを知ります。
いよいよ海岸へ移動します。木道を通して海岸へ。あたりはすっかり闇に包まれ、波の音だけが静かに聞こえてきました。光や音を嫌うウミガメです。写真は撮れませんでしたが、産卵するウミガメを観察することができました。スローな動きで、しかし一心不乱に穴を掘るウミガメ。砂が息を殺して見つめるKJSの子どもたちのところへ勢いよく飛んできます。
星の明かりしかない暗闇で観察の順番を待っていると、波打ち際に丸い大きな姿がかすかに見えました。数頭のウミガメが産卵のために陸に接近してきている様子です。親世代から子世代へ、命を繋ぐということを目の当たりにして、その崇高さに静かな感動を覚えます。
帰りはホテルまで1時間の道のり。バス車内はみんな疲れて眠っていました。夜の砂浜で大きなウミガメに近づき、貴重な思い出ができた一同でした。