2016年10月27日木曜日

マングローブの森へ


26日水曜日は、カラチタイムの校外学習。カラチ西部Hawks bayに所在するWWF Wetland Centreを訪問し、水上からのマングローブ観察と植樹を行いました。
学校を出て1時間、港付近の喧噪を抜け、海沿いの道を走りWetland Centreに到着します。「アッサラームアレイコム!」今日お世話になるWWFのKomalさんとWinodさんにあいさつします。
まずはパキスタンのマングローブについて説明を受けました。パキスタンのマングローブは4種類。Wetland Centre周辺のマングローブは90%が同じ種類だそうです。なるほど。
説明を受けた後は、いよいよ船に乗ってマングローブ観察に出発です。船で水上に出てみると、周辺は見渡す限りマングローブの森であることが分かります。
1時間ほど周辺で観察を行い戻ります。オレンジの救命胴衣の集団は私たちだけで、異質さに好奇の視線が集まります。周囲には物資の積載や人の往来など、純粋な生活の場としての船着き場がありました。
センターに戻っていよいよ植樹ですがその前に、自分が植えるマングローブの苗を持って記念撮影です。「はい、マングローブ!」「はい、カラチ!」両方でカメラに収まりました。
畑の畝に足を置いて、直径10センチ、深さ20センチ程度の掘っていただいた穴に苗をそっと置いて、両手で優しく土をかぶせます。土は粘土質で、海水で湿っていました。
自分の植えた苗が大きな木に育ちますように。看板と一緒にみんな並んで写真を撮ります。10年後、20年後、この中の誰かが自分の木と再会する時、カラチの環境はどう変化しているでしょうか。未来に思いを馳せます。
周辺のマングローブ林を探検しました。うっそうとした森には、足下から無数のマングローブの根が空に向かって伸びています。クモ、カニなどの生き物を見つけました。
昼食をとり、周辺を散策して、いよいよWetland Centreを後にします。Komalさんからは、「みなさんが学習したことを発信して、周囲を啓発して欲しい」というお話を最後にしていただきました。
「シュクリア!」あいさつをしてバスに乗ります。カラチの自然や地球環境について考えを深めた今回のカラチタイム。研究発表会を見据えて、次週はまとめの活動を行います。