12月6日は平成27年度カラチ日本人学校研究発表会でした。本校校庭に前々日からテントを設置し、スクリーンが見えるように日差しを遮った特設会場。舞台に立つと、いつもの練習とは違った雰囲気に、子どもたちの表情に緊張感が漂い始めました。
カラチ市議会選挙に伴い治安の悪化が懸念されたため、一日遅れての開催となった研究発表会。日本人会の皆さんが席に着いて、いよいよ始まります。
「雪」「宝石」「日本のマンガ」「油料理」「バイク」「自衛隊とパキスタン軍」と、それぞれの興味関心に立脚したテーマで、学年の発達段階にふさわしい方法で発表を行いました。マイクを持って、お客さんの前に立つと緊張感は最高潮です。
一人一人が自分の力で、自分の手で作り上げた発表。やりきったという充実感と安堵感が、発表を終えてお辞儀をし、拍手の中笑顔で演台を離れる表情から伝わってきます。緊張したけど、はっきりした声で堂々と最後まで発表することができました。
日本人会の皆様から、発表内容に関する温かい質問も頂戴しました。子どもたちに答えやすいように言葉をチョイスしてくださったため、自分の頭で一生懸命考えて自分の言葉で答えることができました。質問してくださった皆様、本当にありがとうございました。
研究した「しみだいこん」「油を使ったカレーと使わないカレー」の試食コーナーと、宝石の実物を展示したコーナーで、日本人会の大人たちに研究の成果を披露するころには、あちこちから「先生来年の研究テーマが決まりました」という声が聞こえてきました。新たな興味関心の方向性を見出したか、それとも今年のテーマをさらに深めるか。どちらにしても、学習意欲十分の子どもたちに驚かされました。
2学期も間もなく終了です。平成27年度カラチタイムの取り組みの集大成といえる今回の研究発表会。児童生徒にとって大変有意義な会となりました。日本人会の皆様、保護者の皆様の温かいご支援に心から感謝します。