パキスタンは小麦粉の文化圏です。道を行けば至る所にナン、チャパティ、パン、揚げ物などの店舗や屋台を見かけます。1学期のカラチタイムはパキスタンの食文化体験がテーマ。今単元ではナン、チャパティ、カレーを作っています。
材料を量るところから緊張を強いられます。目盛りをよく見て、材料を正確に量ってボールに入れていく小学生。真っ白な小麦粉に水を入れ、一人分の材料を作っていきます。
体重をかけながら粉をこねると、額に汗が浮いてきます。最初はぱらぱらだった粉が、一つの塊になってきました。小麦粉に小さな虫が見えるのはご愛敬。指でつまんで取りながら丸めていきます。
中学部も同じく粉をこね、麺棒でのばして焼く作業に取りかかります。縁がない平たいフライパンを使うのは、生地をフライパンに手で押しつけて空気を抜く作業がしやすいためでしょう。暑くて暑くて汗が滴ります。
2回目の活動では、カレーも作ります。1回目はチャパティだけ焼いて食べた後、パキスタンのマサラと素材を使って、それでいて日本人の口に合うカレーというテーマで話し合いをしました。材料は生クリーム、トマト、ジャガイモに決定。やっぱり汗だくになりながら、みんなでチャパティを焼き、カレーを作りました。
ほどなくカレーが完成。試食します。しっかり香辛料の味が残りつつ、生クリームでまろやかに、コンソメでだしの味がある、パキスタンと日本のハイブリッドカレーと呼ぶにふさわしい出来上がりになりました。
小学部は試食会、反省会の後、さらにナンの高みを目指して準備中です。自分たちの創意が生き、しかも美味しいとなれば最高ですが、はたしてどうなるか。いずれにせよ有意義な食文化体験が出来そうです。