今日から7月。あと2週間で終業式を迎えるカラチ日本人学校では、学習活動も委員会活動などの特別活動もまとめの時期に入っています。先日のカラチタイムでも、1学期を締めくくる活動として全校生徒によるまとめの掲示物作りを行いました。小ホールで机を向かい合わせにし、模造紙を囲むようにして話し合います。
「写真はどうする?」「直接書くより紙に書いて貼った方がきれいに見えるよ」「見出しと本文は、同じ色の紙の方が見ている人にわかりやすいよね」「同じ色の紙を使うにしてもその上に重ねるようにして白い紙を貼った方が読みやすいよ」「じゃあ白い紙はちょっと小さめに切ろう」「角も丸くした方がいいよ」「じゃあぼくは空いたスペースに絵を描くよ」など、教師の力を借りなくてもどんどん作業が進んでいきました。
協力して頑張って作った結果、掲示物はほぼ完成しました。みんなが知恵をしぼって、みんなの意見が反映されている作品。喜びもひとしおです。意見が紛糾しそうになっても、それぞれが自己中心的にならなかったからこそ。みんながみんなと協力する姿勢の向上を実感したカラチタイムになりました。
1日本日は安全訓練を行いました。今回はバス乗車移動中、公道でガンポイントに遭ったという想定で実施しました。教員二人が強盗に扮してバスを襲撃し、ドライバーに銃を突きつけ金および携帯電話を出すよう要求する様子をみんなで確認しました。次に実際にバスに乗車し、銃を持って大声で金品を要求してくる犯人に対して大人が対応している中、犯人を刺激しないように静粛を保ちます。
全ての安全訓練に共通することですが、アクシデントがないのが最良です。しかし、特に現時点のカラチで教育活動を行おうと思えば、どれだけ考えてもその予想を超えるアクシデントが起きる可能性はゼロにできません。どんな状況にさらされても、身の安全を守るためにより適切な行動がとれるよう、毎月の安全訓練を準備計画し、児童生徒の危機管理意識の高揚と、教員・スタッフを含めた学校全体としての安全管理の体制強化を進めていく次第です。