今年度は児童数が少ないため、例年通りに実施するのは難しいです。
どのように工夫したら楽しいものになるか、みんなでアイデアを出し合いました。
スローガンは「夢に向かって 楽しい七夕夏祭り」です。
「子ども達や先生、そして来てくださる人達みんなが楽しい気持ちになってほしい」
という願いを込めました。
スローガンの次は、発表の内容を決めて練習を開始します。
セリフを覚えるのも大変ですが、タイミングを合わせるのも大変です。
家に帰ってからも練習を繰り返し、とうとう当日を迎えました。
司会進行は、中学生のお姉さんに任せて本番が始まりました。
「みなさん、こんにちは!」
3人の小学生は、大きな声であいさつすることができました。
初めの言葉も息ピッタリ。とってもカッコいいです。
いよいよ発表が始まりました。
まず、紙芝居「なぜ、七夕にささかざりをするの?」です。
みんな練習の成果を発揮し、セリフも間違えません。
だれかが出番を忘れそうになっても、みんなでそっと教え合い、フォローします。
練習では、なかなか音が合わなかった合奏も、本番はバッチリ!
真剣な表情でリズムを取る姿に、大きな拍手が起きました。
次に、なぜ七夕に笹飾りをするのかについての発表です。
投網(豊漁を願う)、吹き流し(長寿を願う)、紙衣(手芸の上達を願う)について
上手に発表できました。
「知らなかったな。勉強になったよ。」と声をかけてくださる方もいらっしゃいました。
最後は、願い事の発表です。
子ども達はそれぞれ、将来の夢について堂々と発表しました。
中学生のお姉さんは、受験生。
「高校入試がうまくいくように願っています。」と発表すると
会場から「がんばれ!」と温かい声援が送られました。
発表の後は、休憩&食事タイムです。
今年は、みんなで作った焼きそばとおはぎを食べていただきました。
少しでも、みんなに喜んでもらいたいと思い、一生懸命作りました。
「おいしかったよ。」と声をかけてもらい、子ども達もとてもうれしそうでした。
休憩の後は、「カラチ音頭」です。
揺れる提灯の下、太鼓のリズムに合わせてみんなで踊ります。
ちょっとくらい間違ったって平気です。
みんなのはじける笑顔に、ここが日本でないことを忘れます。
最後は、花火で締めくくりです。
あまり花火をしたことがない子どもは、おっかなびっくり!
風が強くてなかなか火がつかず、大変でした。
1本ついたら、みんなで次々に火種を分け合って火をつけます。
大人も童心にかえって、楽しいひと時を過ごしました。
来てくださった人達の多くが、短冊に書いてくださっていた
「一日も早く、カラチの治安が落ち着きますように」という願い。
きっと天まで届きますように・・・と願わずにいられません。
実施できるかどうかを心配していた今年の七夕夏祭りでしたが、
大変多くの方々が来てくださり、祭りを盛り上げてくださいました。
本当にありがとうございました。
「カラチ日本人学校、がんばれ!」という
みなさんの温かい励ましを感じ、大変うれしく思いました。
今年は、今まで以上に楽しく、思い出深い夏祭りとなりました。
児童数は少ないですが、子ども達は仲良く一生懸命学び、日々成長してます。
そんな子ども達の様子を、できるだけ多くの人に見てもらいたいです。
来年の夏祭りが楽しみです。