さて、次は自分たちで作った糸を染色します。
人口の染料を使うこともできますが、ここはやはり、自然のもので染色したい。
そこで、カラチでよく飲まれているチャイに使う紅茶で染めることにしました。
染料として紅茶のティーバッグを見た時の子ども達の反応は「・・・???」
まず、作った糸を厚紙に巻き取ります。
あまり重ねて巻き取ると、染めたときむらになるので
端からていねいに巻き取っていきます。
次に、巻き取った厚紙ごと洗剤で洗います。
汚れや油分などを落として、きれいに染めるためです。
洗剤をよくすすいだら、染色液の準備をします。
鍋に湯を沸かし、ティーバッグを入れます。
結構濃い紅茶ができました。
このまま飲むなら砂糖を入れたいところですが、今回は塩を入れます。
色の定着をよくするためです。
そこへ、糸を投入します。
「きれいに染まってね~」と念じながら、30分ほど煮ます。
時間になりました。
いよいよ、染め上がりです。
やけどをしないように気を付けながら、鍋から糸を取り出します。
できました!
きれいな茶色に染まっています。
よく水分をとってから乾かすと、純KJS製の綿糸の出来上がりです。
いよいよ織布になりますが、これが大変でした。
本やネットで紹介されている方法では、うまく織ることができないのです。
「横糸が入らない」とか「通しているうちに横糸が切れる」などのトラブルが続き、
どうしたら誰にでも簡単に布を織ることができるのか、
KJSの家族も動員して試行錯誤が続きました。
その甲斐あって、ついに子どもや初心者でも簡単に織ることができる方法を発見!
さあ、みんなで織布に挑戦です!
まず、染めた糸を割りばしに巻き付けていきます。
横糸になるので、できるだけ均等に巻き付けます。
縦糸には刺繍糸を使いました。慎重に糸をかけていきます。
それが終わったら、横糸を通していきます。
織り方は「平織り」です。
縦糸を一本ずつ「上、下、上、下・・・」といいながら、慎重に作業します。
時々「あ~っ!」という叫び声や「どうしてかなあ・・」というつぶやきが聞こえます。
段を変えるときに上下を間違えると、
せっかく織ったところが無駄になってしまうのです。
だから、みんな真剣です。黙々と作業に打ち込みます。
カラチタイムが終わるころには、ついにしおりサイズの布が姿を現しました。
織り上がった布は、市販のもののように大きさも厚さも均一ではありません。
でも、世界でたったひとつだけの布です。
それも、材料から自分たちが作った布です。
小さいけれど、KJSみんなの知恵と努力がぎゅっと詰まった
大切なしおりが完成しました。バンザーイ!
2014年10月30日木曜日
2014年10月22日水曜日
2014年10月14日火曜日
綿花を育てて糸を作ろう~綿繰り・綿打ち・糸紡ぎ編~
1学期に植えた綿花がすくすくと育ち、
いよいよ収穫の時を迎えました。
みんなで収穫です。
緑で硬いコットンボールが割れると、
中からは真っ白な綿が姿を現します。
スタッフも総出で収穫です。
聞いてみると、スタッフの中には、子どもの頃
ずっと綿花を摘む手伝いをしていたコットンマスターがいました。
さすがに摘むのが速いです。
思った以上の綿が収穫できました。
次は「綿繰り」です。
「綿繰り」とは、綿の中の種を取り除くことです。
1つの綿の中に、数個の種が入っています。
その種に繊維ががっちりくっついているので、
取り除くには結構な力が必要です。
長くやっていると、だんだん指先が痛くなってきます。
そこで便利なのが「綿繰り機」です。
「綿繰り機」とは、綿と種を上手に分離する機械のことです。
世界4位の綿花生産量を誇るパキスタンなら、きっとあるだろうと
いろいろと聞いてはみたものの、カラチで綿繰り機を見つけることはできません。
(みんな工場の大きな機械でやってしまうのだそうです)
すると、なんと!
校長先生が、自分で綿繰り機を作ってしまいました。
さすがです。
実演を見た子ども達から、感嘆の拍手が起こります。
「綿繰り」の次は、「綿打ち」です。
「綿打ち」とは、弓状のもので綿に振動を与えてふわふわにすることです。
綿打ちの道具は、担当教員の手作りです。
しかも材料は、KJSに生えている竹とテニスラケットのガット。
すばらしい!
ビヨンビョン・・といいながらガットをはじいていると、
だんだんと綿が、まるで綿菓子のようにふわふわになってきます。
とても不思議です。
その次が「糸紡ぎ」です。
綿の端をよって糸にし、これまた手作り「紡錘車」で糸を長くしていきます。
この作業が難しいことこの上なく、みんな悪戦苦闘!
「あっ、切れた!」「あ~!そんなに引っ張ったら(切れる)!」などの悲鳴が
あちこちで聞かれます。
またこの作業に入ってから、いかに「綿打ち」が大切かがよく分かりました。
綿がふわふわになっていないと、うまく綿が出てこないのです。
一生懸命やるのですが、毛糸のような太さで、しかも不均質・・・
『糸を作る』って、本当に難しいのですね。
普段何気なく使っている布製品に、
どれだけの知恵と労力が織り込まれているかがよく分かります。
いろいろと大変なこともありますが、
自分で作った糸には、何にも代えがたい愛着が生まれます。
次は、この糸を染色します。
どんな色に染め上がるのか、とても楽しみです。
いよいよ収穫の時を迎えました。
みんなで収穫です。
緑で硬いコットンボールが割れると、
中からは真っ白な綿が姿を現します。
スタッフも総出で収穫です。
聞いてみると、スタッフの中には、子どもの頃
ずっと綿花を摘む手伝いをしていたコットンマスターがいました。
さすがに摘むのが速いです。
思った以上の綿が収穫できました。
次は「綿繰り」です。
「綿繰り」とは、綿の中の種を取り除くことです。
1つの綿の中に、数個の種が入っています。
その種に繊維ががっちりくっついているので、
取り除くには結構な力が必要です。
長くやっていると、だんだん指先が痛くなってきます。
そこで便利なのが「綿繰り機」です。
「綿繰り機」とは、綿と種を上手に分離する機械のことです。
世界4位の綿花生産量を誇るパキスタンなら、きっとあるだろうと
いろいろと聞いてはみたものの、カラチで綿繰り機を見つけることはできません。
(みんな工場の大きな機械でやってしまうのだそうです)
すると、なんと!
校長先生が、自分で綿繰り機を作ってしまいました。
さすがです。
実演を見た子ども達から、感嘆の拍手が起こります。
「綿繰り」の次は、「綿打ち」です。
「綿打ち」とは、弓状のもので綿に振動を与えてふわふわにすることです。
綿打ちの道具は、担当教員の手作りです。
しかも材料は、KJSに生えている竹とテニスラケットのガット。
すばらしい!
ビヨンビョン・・といいながらガットをはじいていると、
だんだんと綿が、まるで綿菓子のようにふわふわになってきます。
とても不思議です。
その次が「糸紡ぎ」です。
綿の端をよって糸にし、これまた手作り「紡錘車」で糸を長くしていきます。
この作業が難しいことこの上なく、みんな悪戦苦闘!
「あっ、切れた!」「あ~!そんなに引っ張ったら(切れる)!」などの悲鳴が
あちこちで聞かれます。
またこの作業に入ってから、いかに「綿打ち」が大切かがよく分かりました。
綿がふわふわになっていないと、うまく綿が出てこないのです。
一生懸命やるのですが、毛糸のような太さで、しかも不均質・・・
『糸を作る』って、本当に難しいのですね。
普段何気なく使っている布製品に、
どれだけの知恵と労力が織り込まれているかがよく分かります。
いろいろと大変なこともありますが、
自分で作った糸には、何にも代えがたい愛着が生まれます。
次は、この糸を染色します。
どんな色に染め上がるのか、とても楽しみです。
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